キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)の違いは?
どちらを学べば、より子どものプログラミング能力を高められるんだろう?と疑問に思う親御さんも多いと思います。
自分の子どもに合った教材を選んであげたいというのが親心ですよね。
この記事では、キュレオとスクラッチの違いについてまとめています。

キュレオとスクラッチってどちらも楽しく学べそうだけど何か違いがあるの?違いを知ってどちらが良いか選びたいな!
簡単にそれぞれの違いを表でまとめてみました。
比較項目 | キュレオ(QUREO) | スクラッチ(Scratch) |
---|---|---|
世界の利用国数 | 4カ国 | 200カ国以上 |
開発元 | サイバーエージェントグループ | マサチューセッツ工科大学 |
利用料金 | プログラミング教室(有料) ※オンライン上で無料で試せる | プログラミング教室(有料) ※教材自体は無料 |
対象年齢 | 小学2年生〜 | 8歳〜16歳向け |
ビジュアルプログラミング | ||
カリキュラム | 備わっている | 先生がサポート |
自由度の高さ | ||
自主学習のしやすさ | ||
ストーリー性 | ||
オンライン対応 | ||
タイピング練習機能 | ||
プログラミング能力検定 | 準拠 | |
退会後の自宅学習のしやすさ | しにくい (使用に教室継続の必要がある) | しやすい (オンライン上で無料で使える) |
対応デバイス | ※キーボードが必要 | パソコンを推奨パソコン・タブレット |
学べる教室 | 2教室 | 10教室以上 |
また、それぞれの違いに関してのQ&Aは下の通りです。

関連記事:キュレオの評判や口コミ
では、上に挙げた15項目についてをそれぞれを詳しくみていきたいと思います。

元エンジニア(プログラマー)
一児のパパ
30代後半でプログラミングを学び就職するも、もっと早くからプログラミングを学んでおけば良かったという自身の後悔から、小学生を中心に子どものプログラミング教室やプログラミングスクール、プログラミングのことを分かりやすく紹介しています。
プログラミングを学ぶことで、ワクワクしたり、夢が叶ったりする人が増えて欲しいと思っています。
キュレオとスクラッチの違い
キュレオとスクラッチの違い① 世界の利用国数
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)では、世界で利用されている国の数が異なります。
Scratchは米国で2006年に開発されていて広く海外にも普及しているためです。
- キュレオの世界の利用国数
-
キュレオ(QUREO)は現在4カ国で利用されています。
-
- 日本
- シンガポール
- タイ
- マレーシア
- スクラッチの世界の利用国数
-
スクラッチ(Scratch)は、現在200カ国以上の国と地域で利用され、70以上の言語で使われています。

キュレオは日本でとっても有名だけど、世界的に見るとスクラッチの知名度はもっとすごいんだね。
キュレオとスクラッチの違い② 開発元
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)の開発元は違います。
それぞれ、下記の通りです。
- キュレオの開発元
-
2018年に日本のIT大手企業であるサイバーエージェントのグループ企業によって開発されました。
同じくサイバーエージェントグループが日本国内で運営するTeck Kids Schoolで延べ約3万人以上の子どもたちにプログラミング学習の機会を提供してきた実績をもとに作られたプログラミング言語です。
- スクラッチの開発元
-
2006年にアメリカのマサチューセッツ工科大学のMITラボによって開発されました。
子どもたちが可能な限り簡単にプログラミングを楽しみながら学べるように作られたプログラミング言語です。
現在はScratch財団によって設計や開発・維持がされています。
キュレオとスクラッチの違い③ 利用料金
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)の利用料金の違いについてみていきます。
- キュレオの利用料金
-
- -プログラミング教室で学ぶ場合
-
有料です。
料金は9,900〜/月(月4回・60分/回)です。※詳細は下の記事でまとめています。
- -自分自身で利用する場合
-
無料プランの内容は無料ですが、プレミアムプランの内容は有料です。※詳細は下の記事でまとめています。
- スクラッチの利用料金
-
- -プログラミング教室で学ぶ場合
-
有料です。料金は各教室によって異なります。
- -自分自身で利用する場合
-
無料です。自分自身でブラウザ上やデバイスにインストールをして使うことができます。
キュレオとスクラッチの違い④ 対象年齢
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)はそれぞれ対象年齢が違います。
- キュレオの対象年齢
-
推奨年齢が小学2年生〜とされています。
- スクラッチの対象年齢
-
8歳〜16歳です。8歳は小学校の子どもの学年に置き換えると小学2年生のため、キュレオと同じ年齢から対象となります。

キュレオが何歳までが対象年齢とされているのか分からないけど、スクラッチが16歳までと対象年齢がなが〜く設定されているのは嬉しいね。
Scratch(スクラッチ)にはScratch Jr(スクラッチジュニア)もあります。Scratch Jrの対象年齢が5歳〜7歳と、Scratchの対象年齢より低い子どもたちでも理解ができ楽しめるように作られています。自分で対話型の物語やゲームをプログラミングできるように設計されています。
キュレオとスクラッチの違い⑤ ビジュアルプログラミング
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)は、どちらもビジュアルプログラミング言語です。両者に大きな違いはありません。
- キュレオのビジュアルプログラミング
-
-
上の画像の右上のように、ブロックをドラッグ&ドロップで動かし繋げていくことでプログラムを作り上げていきます。
- スクラッチのビジュアルプログラミング
-
-
上の画像のように、ブロックをドラッグ&ドロップで組み合わせてプログラムを作ってをいきます。

どちらもブロックタイプのビジュアルプログラミング言語で違いは無いんだね。私でもできそうな気がしてきた♪
キュレオとスクラッチの違い⑥ カリキュラム
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)のカリキュラムには違いがあります。
- キュレオのカリキュラム
-
-
キュレオには「プログラミングをまなぶ」という内容があり、あらかじめ組み込まれたカリキュラムで学習することができます。
- スクラッチのカリキュラム
-
-
一方、スクラッチではキュレオと違いあらかじめ組み込まれたカリキュラムが無いため、先生のサポートや自分自身でサイトや動画を観ながら学んでいく必要があります。
チュートリアル動画が用意はされていますが、カリキュラムとまでは言えないかもしれません。
キュレオとスクラッチの違い⑦ 自由度の高さ
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)の自由度の高さにも違いがあります。
- キュレオの自由度の高さ
-
-
「プロジェクトをつくる」で、自作のゲームを作ることができます。
- スクラッチの自由度の高さ
-
-
スクラッチでも同様に自作のゲームを作ることができます。
さらに、スクラッチではスプライトと呼ばれるキャラクターの画像をアップロードしたり絵を描いて自作したりすることができ、より自由度が高いと言えます。
キュレオとスクラッチの違い⑧ 自主学習のしやすさ
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)の自主学習のしやすさには違いがあります。
先でご説明した通り、キュレオにはカリキュラムが組み込まれています。
- キュレオの自主学習のしやすさ
-
-
自主学習がしやすいように設計されています。「レッスン動画」が用意されていて、つまづきそうな内容を詳しく説明してくれたり、おさらいで内容をまとめてくれるので学習がより定着しやすいと言えます。
- スクラッチの自主学習のしやすさ
-
-
他方、スクラッチには「レッスン動画」がありませんが、「チュートリアル動画」が用意されています。
動画を見ただけで一度に全てを使いこなすのは難しいと思いますが、ユーザビリティがとても高く、子どもの感性で操作をしやすい設計になっているため、一度プログラムの作り方を覚えると自分で内容を発展させていきやすいです。
ただ、とっかかりの使い始めるタイミングでは大人のサポートは必要になるかもしれません。
キュレオとスクラッチの違い⑨ ストーリー性
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)のそれぞれにストーリー性があるかどうか違いを見ていきます。
- キュレオのストーリー性
-
-
キュレオにはストーリー性があります。
自主学習のしやすさにも通じますが、ストーリー性があり子どもはそのストーリーに沿ってゲームを作りながら学んでいくことができます。
- スクラッチのストーリー性
-
スクラッチには特にストーリー性はありません。
プレイヤーとしてゲームの中に入り込んでいくという感じは無く、ゲームを作りあげていくことに特化しています。
キュレオとスクラッチの違い⑩ オンライン対応
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)のオンライン対応には違いがあります。
- キュレオのオンライン対応
-
オンラインで学習できる仕組みがあります。
詳細については、下の記事まとめています。
- スクラッチのオンライン対応
-
スクラッチそのものはオンラインで使うことができます。
キュレオとスクラッチの違い⑪ タイピング練習機能
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)とではタイピング練習機能の有無に違いがあります。
- キュレオのタイピング練習機能
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-
キュレオではタイピング練習ができるようになっています。ホームポジション(タイピング時の指の適正な位置)を身につけて、いつの間にかブラインドタッチもできるようになるかもしれません。
- スクラッチのタイピング練習機能
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スクラッチにはタイピング練習ができる機能は付いていません。そのため、タイピング練習をしたい場合は、別のタイピングソフト等を使ってやっていく必要があります。
キュレオとスクラッチの違い⑫ プログラミング能力検定
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)は、プログラミング能力検定の内容に準拠しているか否かに違いがあります。
- キュレオのプログラミング能力検定
-
キュレオの教材はプログラミング能力検定に準拠した内容で設計されています。
-
▶︎ キュレオの教材
- スクラッチのプログラミング能力検定
-
出典:『ジュニア・プログラミング検定』 スクラッチは、プログラミング能力検定を意識して開発されていません。
ただ、Scratchを使ったプログラミングスキルを測定し、その能力を証明・認定する『ジュニア・プログラミング検定』という資格は別に存在します。
キュレオとスクラッチの違い⑬ 退会後の自宅学習のしやすさ
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)の退会後の自宅学習のしやすさには違いがあります。
- キュレオの退会後の自宅学習のしやすさ
-
プログラミング教室退会後に自宅学習はしにくいと言えます。
-
理由は、QUREOプログラミング教室退会後はオンライン上で無料プランとなるため使える機能が一部制限されてしまう(プロジェクト作成やタイピング練習も利用は可能)ためです。
通っている間にたくさん学んでおくことをお勧めします。
- スクラッチの退会後の自宅学習のしやすさ
-
一方、スクラッチはプログラミング教室退会後でも自宅学習はしやすいです。自分でパソコンなどのデバイスを準備できさえすれば、アプリをインストールしたりして、プログラミング教室退会後も自由に自宅学習をして学びを深めたり、プログラム作りを楽しんだりすることができます。
キュレオとスクラッチの違い⑭ 対応デバイス
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)のそれぞれが対応しているデバイスにも違いがあります。
- キュレオの対応デバイス
-
キュレオの使用はタイピング練習のことを考えるとパソコンが推奨されます。下のようにタブレットもキーボードを接続するなどして使うことは可能です。
- スクラッチの対応デバイス
-
他方、スクラッチはパソコンだけでなく、タブレットやipadでも使うことができます。
また、あらかじめScratchのアプリをデバイスにインストールしておくとインターネット環境がないオフラインの状態でも学習することができます。
キュレオとスクラッチの違い⑮ 学べる教室
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)の学べるプログラミング教室には違いがあります。
- キュレオを学べるプログラミング教室
-
学習できるプログラミング教室は2つあります。
- スクラッチを学べるプログラミング教室
-
学習できるプログラミング教室は少なくとも10以上あります。
キュレオとスクラッチどっちが良いの?
キュレオ(QUREO)とスクラッチ(Scratch)それぞれの違いを見てきました。
実際、違いは分かったけど、結局どっちが良いの?と思ってしまうかもしれません。
正直、どちらのツールも子どものプログラミング学習にとても役立つツールです。

両方ともプログラミング学習にはとても良い教材よ!
学習に関わってくるキュレオとスクラッチの違い
本記事のまとめも兼ねて、学習に関わってくるキュレオとスクラッチの違いを挙げてみます。
比較項目 | キュレオ(QUREO) | スクラッチ(Scratch) |
---|---|---|
対象年齢 | 小学2年生〜 | 8歳〜16歳向け |
カリキュラム | キュレオに備わっている | 先生がサポート |
自由度の高さ | ||
自主学習のしやすさ | ||
オンライン対応 | ||
タイピング練習機能 | ||
プログラミング能力検定 | 準拠 | |
退会後の自宅学習のしやすさ | しにくい (使用に教室継続の必要がある) | しやすい (オンライン上で無料で使える) |
対応デバイス | ※キーボードが必要 | パソコンパソコン・タブレット |
学べる教室 | 2教室 | 10教室以上 |
タイピングスキルとプログラミング能力検定を取得したいならキュレオ
ツールとして見た時にキュレオのスクラッチとの大きい違いは、キュレオはタイピング練習の機能を備えている点です。
ゲーム作りを通してプログラミング思考力やプログラミングの概念を身につけるだけでなく、子どものタイピングスキルを磨くには持ってこいのツールです。
また、キュレオはプログラミング能力検定に準拠しているため、子どもの学んだ成果を形に残しておきたい方には良いかもしれません。
自由度の高いビジュアルプログラミングや退会後の自主学習を考えるならスクラッチ
自分で描いた絵でゲームを作るなど自由度の高いビジュアルプログラミングをしたいなら、スクラッチを使ってみたら良いと思います。
世界200カ国以上で使われているという実績を考えると、安心できますね。
また、プログラミング教室退会後も扱い慣れたスクラッチを無料で使えるのも魅力ですね。
まずは無料体験を!
キュレオとスクラッチでプログラミング言語としての違いはありますが、下のような様々な要素もプログラミング教室選びに関わってきます。
- 通いたい教室が近くにあるかどうか
- 子どもが通いたい教室を気に入るかどうか
- 先生と合うかどうか
- 教室に通うのかオンライン教室に通うのか
- 料金は親が考えている予算に合うのかどうか
幸い、子どもが通うプログラミング教室のほとんどで無料体験授業を受けることができます。
まずは、最寄りの施設を探して問い合わせをしたり体験授業を受けてみたりすることをおすすめします。
\ 無料体験授業のチャンス /
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