昨今話題の子ども向けプログラミング教室。
AIやICTの普及が加速している社会において、子どもの将来を考え習い事としてプログラミングを選択する親が多くなってきています。
この記事では「子ども向けプログラミング教室とは?」というテーマで書いています。
次のような思いを持っている方々に読んでもらえると役に立つ内容です。
下のような内容についてまとめています。気になる部分をチェックしてみてください!
- 特徴
- 授業内容(カリキュラムやコース)
- 伸ばすことができる力
- メリットやデメリット
- 選べる複数の学習形態
- 費用(月謝や入会金)
- プログラミングの必要性や将来性は?
- プログラミング教室の選び方
それでは、見ていきましょう。

元エンジニア(プログラマー)
一児のパパ
30代後半でプログラミングを学び就職するも、もっと早くからプログラミングを学んでおけば良かったという自身の後悔から、小学生を中心に子どものプログラミング教室やプログラミングスクール、プログラミングのことを分かりやすく紹介しています。
プログラミングを学ぶことで、ワクワクしたり、夢が叶ったりする人が増えて欲しいと思っています。
プログラミング教室とは?特徴は?
プログラミング教室は、パソコンやタブレットを使ってプログラミングを学ぶ習い事のことです。
AIやICT(IT)の普及が進む中、将来的に役立つであろうプログラミングは人気急上昇中の子どもの習い事です。
今や、多くの企業がプログラミング教室の運営に参入しています。
それだけ、今後さらにプログラミングの重要性が増し、子どものうちから学びたいという需要を見通すことができるということでしょう。
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GMOメディア株式会社と株式会社船井総合研究所が共同で行った『2022年 プログラミング教育市場規模調査』によると、2022年現在の子ども向けプログラミング教育市場の規模は199億円ですが、2030年には1,000億円規模に成長すると予想されています。
一般的に言われる「プログラミング教室」は、その内容によって大きく4つに分類することができます。

- プログラミング教室
- ロボット教室
- STEAM教育の教室
- パソコン教室
この記事ではこの4つの中でも王道の「プログラミング教室」について解説をしていきます。
▼ プログラミング教室の種類については下記の記事でまとめています。各教室の違いを知りたい方は、参考にしてください。

プログラミング教室の学習内容(カリキュラム・コース)

プログラミング教室の学習内容やカリキュラム、コースは通い始める学年や受講歴、各教室の運営方針などによって異なります。
教室によって授業内容の詳細は異なりますが、イメージとしては上の画像のように大きくチャレンジ・基礎・応用の3つのステージに分けることができます。それぞれの内容を説明します。
- – チャレンジ
-
- 対象:幼稚園・保育園の年長〜小学生の低学年
-
ScratchやViscuitのようなビジュアルプログラミング言語を使って、ゲーム感覚でプログラミングに慣れていきます。教室によっては、マインクラフトやRobloxといったゲームを使いながらプログラミングを体感していきます。
また、パソコンやタブレットの操作に慣れていない子どもも多い学年のため、操作方法から教えてくれるプログラミング教室が多くあります。中には、パソコンは使わずタッチ操作のみで動くタブレットだけを使う教室もあります。
- – 基礎
-
- 対象:小学生の低学年〜高学年
-
ビジュアルプログラミング(ScratchやViscuit)を学習教材として使いながら、プログラミングの基礎を固めていきます。カリキュラムやコースによっては、上のチャレンジの学年と同じようにマインクラフトやRobloxを使っていく塾もあります。
塾によっては、この時期にパソコンのタイピングを教えてくれる塾もあります。
変な癖がつかないうちに、ホームポジションを意識しながら早めに身につけられるのは、親としては安心できますね。
- – 応用
-
- 対象:小学生の高学年〜中学生
-
小学生の高学年からは、基礎で身につけたプログラミングの知識をパソコンで文字を打ちながらコードを書いて動かしていくコードプログラミングに昇華していきます。授業で使用するプログラミング言語は通う教室のカリキュラムやコースによって異なりますが、下記のような言語を扱います。
- C♯
- Swift
- Python
- Javascript
- HTML
- CSS
-
※HTMLとCSSはプログラミング言語ではなく、それぞれHTMLはマークアップ言語、CSSはスタイルシート言語です。

上の内容はあくまで大まかなイメージで、通うプログラミング教室のカリキュラムやコースによって学習内容や授業内容が違うから、それぞれの塾の内容をしっかり確認してね。
▼ プログラミング教室の内容については下記の記事でまとめています。小学生のプログラミング教室の内容を知りたい方は、参考にしてください。

プログラミング教室で伸ばせる力
プログラミング教室で学ぶことで、子どものどのような力を伸ばすことができるのでしょうか。
通うことで、どのような力を伸ばすことができるのかを見ていきたいと思います。
プログラミング教室では下のような力を伸ばしていくことができます。
- プログラミング能力
- 論理的思考力
- 問題解決力
- 集中力
- 創造力
- コミュニケーション力
- パソコンやタブレットの操作方法
ScratchやViscuitなどのビジュアルプログラミング言語を使った入門コースでプログラミングの基礎や思考プロセスを養います。さらにステップアップして実際にコードでプログラムを書くコースにレベルアップすることで、身につけた基礎を土台に実用性の高いプログラミング能力を着実に培っていくことができます。

しっかりと基礎を身につけながら積み重ねていくことが大切なんだね。独学で1人で学ぶのは難しいけど、先生がサポートしてくれるから安心!
ゲームもそうですが、プログラミングも壁にぶつかります。
できたと思ったプログラムも実際に動かしてみると、意図した動きと違うということはよくあります。
「壁にぶつかったら、原因やプロセスを考えて動かしてみる」を繰り返していくことで、論理的思考力や問題解決力が伸びていきます。
プログラムを作ることに慣れてくると自分で考えて創造しながら、試行錯誤を繰り返していきます。その過程で創造力や集中力が磨かれます。
もちろん、パソコンやタブレットを操作しながら授業を行うので、パソコンやタブレットの操作方法も自然と身についていることでしょう。教室によっては、タイピンング練習を取り入れているプログラミング教室もあります。
また、先生とのやり取りや対話の中でコミュニケーション能力も伸ばしていくことができます。
通うプログラミングの塾によっては、制作発表の場を設けているため他の子供達の前で発表をすることで、プレゼンテーションスキルを伸ばすことも可能です。
このようにプログラミング教室に通うことで、吸収力が高い子どもの時期に力を伸ばすことができます。
プログラミング教室のメリットやデメリット
プログラミング教室に通うメリットとデメリットについて見ていきます。
以下のようなメリットとデメリットがあります。
プログラミング教室のメリット
プログラミング教室に通うメリットを簡単にまとめると、子どもの将来役立ち得る姿勢やスキルを培いやすいことと言えるのではないでしょうか。
2025年の大学入学共通テストからプログラミングを含む「情報」が教科として採用されることも決まっています。また、近年デジタル化やDXなど話題にあがることも多い分野なので、将来的に選択の幅を広げやすくなるとの見方も多いようです。
プログラミング教室のデメリット
デメリットとしては習い事なので費用がかかり、結果的に学んでも子どもの役に立たない可能性があることではないでしょうか。
プログラミング教室に通う以上意味がある内容にして欲しいというのは至極当然だと思います。
教室で学ぶのであれ、オンラインで学ぶのであれ、大切にしたいことがあります。それは、子どもがやりたい・学びたいと思える環境を用意してあげることです。
幸い、ほとんどのプログラミング教室では体験授業を受けることができます。

体験授業を受けて学びたい教室を見つけたいな!
まずは体験授業を受けて、子どもが楽しむことができる分野や教室を一緒に探してあげることが必要です。
そして、習い事として費用がかかる分、頑張る子どもの将来の財産になるようにを精一杯応援してあげましょう。
▼ プログラミング教室のメリットとデメリットについては下記の記事でまとめています。気になる方は、参考にしてください。

プログラミング教室の学習形態
子ども向けプログラミング教室には、3つの学習形態があります。
- 集合学習
- 個別学習
- オンライン学習
各学習形態は下記のように比較することができます。
- ❶ 集合学習
-
集合学習のメリット集合学習のデメリット
- ❷ 個別学習
-
個別学習のメリット個別学習のデメリット
- ❸ オンライン学習
-
オンライン学習のメリットオンライン学習のデメリット
それぞれの特徴を考えながら、子どもやご家庭に合った学習形態を選びましょう。
▼ プログラミング教室の学習形態の比較詳細については下記の記事でまとめています。気になる方は、チェックしてみてください。

プログラミング教室の費用(入会金・教材費・月謝)
プログラミング教室の習い事でかかる費用は主に入会金・教材費・月謝の3つです。
- 入会金
- 教材費
- 月謝(授業料)
各教室のコース内容や月間の授業コマ数や授業時間、授業形式(個別・グループ・オンライン)などによって料金が変わります。
費用の傾向として、以下のようなことが分かります。
- 通常の教室よりもオンライン教室の費用が安く済む傾向にある
- ロボット教室は他の種類の教室よりも教材費がかかる傾向にある
※ 教材費がかかっても総額がプログラミング教室よりロボット教室もあります。
大まかな費用の相場は下記の通りです。
※金額は税込表示
教室の種類 | 入学金 | 教材費 | 授業料 |
---|---|---|---|
プログラミング教室 | 0円 〜 22,000円 | 0円〜8,250円 | 月額9,900円〜月額88,000円 |
プログラミング教室 オンライン | 0円〜16,500円 | 0円〜1,650円 | 月額3,980円〜月額33,000円 |
ロボット教室 | 0円 〜 22,000円 | 0円〜62,700円 | 月額8,800円〜月額23,000円 |
ロボット教室 オンライン | 0円〜16,500円 | 0円〜38,950円 | 月額7,700円〜月額19,800円 |
STEM教育の教室 | 0円 〜 16,500円 | 0円 〜 16,500円 | 月額8,000円〜月額15,180円 |
STEM教育の教室 オンライン | 8,800円 | 0円 | 月額6,880円 |
パソコン教室 | 0円 〜 5,500円 | 0円〜16,500円 | 月額1,100円〜月額16,500円 |
パソコン教室 オンライン | 5,500円 | 5,500円 | 月額11,000円 |
▼ 下の記事で31教室の費用を一覧で料金比較することができます。プログラミング教室の費用が気になる方は覗いてみてください。

プログラミングを学ぶ必要性は?将来役に立つの?
上のように月謝や費用がかかってしまうため、子どもの頃からプログラミングを学ぶ必要性はあるの?将来性は?とコストに見合うだけのパフォーマンスを得られるのかどうか気になる方も多いと思います。

お金を使うからには、子どもの将来の役に立って欲しいと思ってしまいますよね。
下のグラフは、経済産業省の調査がまとめた調査です。
エンジニア(プログラマーやシステムエンジニアなど)のIT人材の供給と需要、需給ギャップについての将来予測がまとめられています。

2030年には最大約79万人のIT人材が不足すると試算されています。
つまり、プログラミングを学んでおくことで、将来的に職探しに困りづらくなる可能性が高いと言うことができうるのではないでしょうか。
▼ 大人が子どもに学んで欲しい分野ランキングの記事でプログラミングの必要性や将来性について詳細をまとめています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

プログラミング教室の選び方
プログラミング教室を選ぶ際に役立つ3ステップをご紹介します。
プログラミング教室選びで何を重視したいのかを子どもの希望も聞きながら決めていきます。
下の5つのポイントについて決めておくと、通うプログラミング教室を選びやすくなります。
STEP1で決めた判断軸に合致するプログラミング教室を探していきます。
気に入ったり気になるプログラミング教室が見つかったら、プログラミング教室の無料体験授業を受けます。
ほとんどの教室で無料の体験授業を受けることができます。
「いざ通ってみて違った…」とならないように、入学前に不安やイメージのギャップを可能な限り解消しておきましょう。
▼ 失敗&後悔しない3ステップをプログラミング教室の選び方の記事で詳しくまとめています。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

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